こんにちは。介護・医療従事者で、「やさぶろぐ」運営者のyasarohです。

今回は、訪問サービスに従事しているときに体験したことを紹介します。

「損して得取れ」というテーマです。

医療・介護サービスにおいて成り立つのかを振り返ってみました。

目次

きっかけ

私が訪問サービスに従事していたときのことです。

ケアマネージャーのYさんから、新規の依頼をお願いしたいとの連絡がありました。

Yさんの事業所からの依頼は初めてでした。

数日後、サービス担当者会議が利用者のご自宅で開催されました。

介護サービスを検討する中で、ケアマネージャーのYさんが大変困っていました。

必要な介護サービスを組むと、支給限度額を超えてしまうというのです。

支給限度額を超えた分は、原則利用者の全額実費負担となります。

利用者には大変な負担になるため、ケアマネージャーのYさんも困り果てていました。

どの事業所も、サービスの頻度やサービス時間が少なくなることで、コストパフォーマンスが下がることになります。

他の利用者の訪問と上手く組み合わせて、移動のロスを少なくするなど工夫できそうだったので、

私の担当事業所のサービス時間を調整することを提案しました。

どうにか支給限度額内に収まり、ケアマネージャーのYさんに大変感謝されることになりました。

事業所に戻り、(事後報告となったものの)上司に報告して許可をもらい、様々な調整を行いました。

他にできることはないか

その他のサービスが提供されている間はどんな様子なんだろうと疑問が湧きました。

思い切って、他の事業所にも顔を出すことにしました。

そこで、実はお風呂に入るのにどうしたらいいか困っていたという具体的な相談がありました。

一緒に考えて、安全に介護できる方法を提案しました。

その後も何度が顔を出し、いろんな相談を受けるようになりました。

最終的には、個人契約のお話までいただくことになりました。

(様々な事情で、実際には契約には至りませんでしたが)

しばらくしてから変わったこと

それからしばらくして、ケアマネージャーのYさんから連絡がきました。

新規の依頼をお願いしたいという連絡でした。

私の事業所は利用者が少なかったでので喜んで引き受け、十分空きがあることを伝えました。

その依頼を皮切りに、ケアマネージャーのYさんから毎月のように依頼がくることになりました。

利用者の家族からの教え、「損して得取れ」は結果論

同じ時期に、ある利用者のご自宅を訪問していたときのことです。

ご家族と仕事や人間関係について話しをしていました。

そのご家族はすでに定年退職されていましたが、仕事での様々な体験を教えてくださいました。

  • 最初から利益を追求するものではない
  • 人のために自分ができることを考えて行動する
  • 自分の仕事に邁進する
  • 相手に期待する必要はない

気づいたら、困ったときにいろんな人が助けてくれるようになっているよ。

「損して得取れ」は自分が一生懸命考えて、誠実に行動し続けた結果、そういう状態になっているということ。

いろいろなことが腑に落ち、うれしくなったことを覚えています。

その後も同じような経験を積み重ね、積み上げた信用が今の自分の財産になっています。

後輩たちにも同じ体験をしてもらえるように、発信し続けていくつもりです。

おすすめの記事