介護・医療従事者のyasarohです。この「やさぶろぐ」運営者です。
今回は、ミーティングやカンファレンス(話し合い)の成果や方向性を左右する
「場の空気を支配する力」について、私の体験を私見を交えて書いています。
目次
「場の空気を支配する力」とは?
ミーティングやカンファレンスなどの話し合いの場で、役職の有無に関係なく主導権を握っていたり、発言権の強い存在の人っていませんか?
その人の一言で、話し合いの方向性が決まったり、結論が出てしまうようなことがよくあります。
そんな強い存在の人が、話し合いの場で醸し出している力を「場の空気を支配する力」と定義してみました。
「場の空気を支配する力」が備わっている人とは?
場の空気を支配する力が備わっている人の条件は次の場合です。
- 経験値が高い人
- その分野を最も勉強している人
- 地位が高い人(役職)
話し合いの場におけるメリットとリスクについて
場の空気を支配する力には、「良い面と悪い面」があるので紹介します。
支配する力を持っている人の経験値や思考が、他のメンバーに比べて圧倒的に大きいときは、
話し合いの流れを上手くコントロールし、時間をかけずに正確な着地点を見いだせると思います。
問題なのは、支配する力を持った人がその力を認識できていない場合です。
一方的にに意見を言ったり進行することで、チームで話し合うことの良さが発揮できなかったり、独断的な結論になってしまう恐れがあります。
結果、他のメンバーの意見が出にくかったり、チームが上手く育たないなどの弊害が生じ兼ねません。
介護・医療現場でも、ベテランの方によくいらっしゃる印象がありますよね。
支配する力を持っている人はその力を認識し、目的や状況に合わせて使い分けるスキルが求められるのです。
話し合いの目的や状況に合わせて力を使い分ける
「話し合いの目的や状況に合わせて力を使い分ける」とは、
場の空気を支配して良い場面(瞬間)と、支配してはいけない場面(瞬間)を見極めて発言することです。
話し合いで内容を確認するだけであるとか、最終的な結論を促すだけなら深く考える必要がありません。
しかし、全員の意向を確認する必要がある場合や、多くの意見・提案を求めたいとき、
またチームを育成することが目的である場合は、力を使い分けて対応する必要があります。
「情報共有⇒意見・提案⇒方針決定」の流れのなかで、メンバーの意見を引き出せるように振る舞うこと、
チームが育つために必要な流れを作っていくことを考える必要があります。
「場の空気を支配する力」を持っている人が考えるべきこと
- 場の空気を支配する力があることを自分の中で認識する
- 話し合いの目的・状況を理解し発言するタイミングを考える
- チームや関わった人の成長を促すことを考える
以上のことが求められると思います。
私が具体的にしていることは「おわりに」で紹介します。
おわりに
これまでの私は話し合いの場において、自分の意見が正しいと思ったら即座に発言することが正義だと思っていました。
若いスタッフの意見を聞くことの大切さ、話し合いを通じてチームを育成することの意義を考えていませんでした。
現場経験も長くなり、反対する人が少なくなったことや、大きく間違った判断をすることもそんなにないと思い上がっていました。
「場の空気を支配する力」があることに気づいてからは、自分の立ち位置をよく考えて発言するようになりました。
現在はメンバーの成熟度を考えて振る舞うようにしています。
話し合いを引っ張る役を演じたり、
発言を控えたり促してメンバーの意見を引き出したり、
陰ながら頑張っているメンバーに光があたるように仕向けたり。
根本的にスキルの問題ではなく、人の在り方だと思います。
このような気づきをこれからも発信したいと思います。