何回ずつ解いたらいいの?
こんな疑問をもっている方にお答えします。
◎この記事を書いている人
私は初心者で宅建試験挑戦し、合格することができたサラリーマンです。この「やさぶろぐ」では、私の経験をお伝えしています。
過去問は直近の5年分以上、できれば10年分を解くことがおススメです。
【たくさん解いて量をこなす】
問題の4つの選択肢の正誤が理解できるまで何度も解きましょう。解問題の理解度によって回数が変わります。
【理解できるまで解いて質を上げる】
過去問で力をつけるには、「量」と「質」のバランスが大事になります。
それでは詳しく解説します。
目次
過去問は何年分を解くべき?
過去問をたくさん解くべき理由
過去問をたくさん解くことは量をこなすこと。
量をこなすことで、次のようなメリットがあります。
- 問題パターンを把握できる
- 出題頻度の多い分野、問題、キーワードがわかる
- 試験によく出題されるポイントを効率よく勉強できる
- 問題に解き慣れることができる
過去問はただ問題に慣れるだけでなく、効率的に宅建の勉強をすすめるのに重要な役割を果たします。
過去問を真剣に解いた数が、経験値として積み上がる
宅建試験の問題は、毎年50問が出題されています。また、各分野の問題数の配分は以下のようになっています。
出題分野 | 出題数 |
宅建業法 | 20問 |
権利関係 | 14問 |
法令上の制限 | 8問 |
税・その他 | 8問 |
合計 | 50問 |
取り組んだ過去問の年数で、何問の過去問を解くことができるのかを計算してみましょう。
毎年の問題数 × 過去問の年数 = 過去問の合計数
3年分、5年分、10年分の過去問を解いた場合、以下の問題数を経験することになります。
3年分 | 5年分 | 10年分 | |
過去問の合計数 | 150問 | 250問 | 500問 |
3年分と10年分では、3倍以上の差があります。
さらに、出題される各分野ごとに分けてみると、以下の問題数を経験することになります。
3年分 | 5年分 | 10年分 | |
宅建業法 | 60問 | 100問 | 200問 |
権利関係 | 42問 | 70問 | 140問 |
法令上の制限 | 24問 | 40問 | 80問 |
税・その他 | 24問 | 40問 | 80問 |
各分野ごとに見ても、3年分と10年分では、過去問を解くことの経験の差は如実に出てしまいます。
過去問を解いた数が150問と500問では、圧倒的に500問の方が高い経験値を得ることができますよね。
宅建は、1点でも足りなければ不合格になります。この経験値の差が合否を分けていきます。
過去問の量だけにとらわれないこと
宅建試験の問題の、7割から8割は過去問の焼き回しと言われています。
一見、過去問を解くことで、合格ラインに届きそうに思ってしまいますよね。
しかしそれでも、合格率は15%程度で推移しており、過去問をたくさん解くだけでは、合格は難しいことがわかります。
宅建試験は、あいまいな知識で挑んでも、問われ方が変わったら答えを導き出せない難易度になっています。
質が伴わないのであれば、ムダな勉強方法になってしまうでしょう。
たくさんの過去問を解いて、多角的な出題傾向を経験すると同時に、問題の選択肢一つ一つの正誤をしっかりと理解して応用力を身につけておかないと、少しひねった問題で行き詰る可能性があります。
「質」と「量」の両方の充実が大事ですね。
過去問は何回ずつ解くべき?
過去問の各問題の「4つの選択肢の正誤が理解できるまで」解く
5年分の過去問を、一律で3回ずつ行ったとしても、問題によっては理解が不十分なままで終わってしまいます。
知識や理解が不足している問題は3回では足りないですし、得意な分野であれば3回で十分なこともありますよね。
要するに、各問題の理解度によって、解く回数は異なることになります。
目指したいのは、各問題の4つの選択肢の正誤を、十分に理解できたことを確認できる状態です。
では、理解度を確認しながら解きすすめるには、どうしたらよいのでしょうか?
過去問に理解度のチェックを入れる
私が行っていたのは、過去問を解きながら理解度をチェックすること。
例えば、「〇」、「△」、「×」などの記号を使って、各問題に自分の理解度をわかりやすく残しておきます。
(問題に記号でチェックしますが、さらに4つの選択肢の一つずつにもチェックをいれました)
こうすることで、「△」や「×」など、理解が不足している過去問や選択肢を優先して勉強する目安になります。
もちろん、最初は「△」や「×」ばかりですよ・・・。
全てが「〇」になるようにすすめていけば、必ず理解度が100%になり、自信になります。がんばりましょう。
まとめ
今回は、過去問は何年分解くか?何回ずつ解くべきか?についてお伝えしました。
結論・・・
①過去問は、直近の5年分以上、できれば10年分解くようにしましょう。
②問題の4つの選択肢の正誤が理解できるまで何度も解きましょう。問題の理解度によって回数が変わります。
以上が今回のまとめになります。
過去問で力をつけるには、「量」と「質」のバランスが大切ですね。
とは言え、最終的に時間が足りない場合もあります。
その時は思い切って、「過去問の年数を減らす」、「解く回数を決めてしまう」こともありです。
勉強を継続することは大変ですが、日々の積み重ねで必ず明るい未来は開けます。
がんばりましょう。
みなさまが合格に近づけるための情報となれば幸いです。