宅建を受けようと考えている人
独学でも合格できる?
何から始めたらいいのかな?
こういった質問にお答えします。
◎記事を書いてる人
記事を書いている私は、宅建とはまったく無関係な業界で働くサラリーマンです。
そんな私が、宅建試験に一発合格できた勉強方法を解説します。
目次
初心者でも独学でも大丈夫な理由
勉強する環境が整っている
宅地建物取引士は、毎年20万人以上が受験する、国家試験の中でも最も受験者が多い人気資格です。
受験資格もなく、誰でも受けることができます。
受験者が多いため、必然的に教材・教育関連の市場規模は大きくなります。
多数の参考書や問題集が出版され、通信講座や学校も充実しています。
それぞれが競合し、質の高い教材やシステムがあふれています。
また、インターネットやアプリでも、簡単に情報を得ることができるようになりました。
自分が始めたいと思ったら、いつでもどこでも勉強することができるのです。
ちなみに、宅建試験の概要は以下の通りです。
受験 者数 | 20万人以上 |
合格率 | 15%~17% |
受験 資格 | なし |
試験 方法 | 四肢択一式 (マークシート) |
問題数 | 50問 |
合格 ライン | 約7割(35問)前後の正解 |
受験日 | 年1回、例年10月第3日曜日 (2020年はコロナの影響で12月も実施) |
誰でも受験できるだけあって、合格率は決して高くありませんが、私のように初心者でも合格する方もたくさんいます。
実際に合格した人のノウハウを検索できる
インターネットで検索すると、たくさんの体験談が閲覧できます。
問題の解説から勉強方法のノウハウまで、幅広く情報を集めることが簡単になりました。
勉強方法、費用、時間、期間など、条件が異なる合格者の体験談をみることができ、自分の条件に近いものを参考にしたり、リアルにイメージすることが可能です。
参考書、テキストの選び方
自分に合った参考書・テキストで大丈夫
宅建の参考書コーナーには、たくさんのテキストが並んでいます。
そして、どの出版社からも、質のよいテキストがでています。
中には、通信講座が出しているものもあります。
たくさんのテキストを買って、あれこれと中途半端になるよりは、1冊をしっかり読み込むほうが効率的です。
自分で手に取って、勉強しやすそうなもの、見やすいものを選びましょう。
選ぶポイント
- 見やすい構成・色分け・イラスト
- 出題頻度がわかりやすく分けてある
- 分冊型のテキストなら、持ち運びしやすい
- 各項目の後に、ミニテストや過去問があり、理解度を確認できる
もう一つ、テキストを選ぶうえで、「勉強を続けやすいデザイン」が重要なポイントになります。
宅建の問題では、問われる内容の、前提条件や設定をしっかり理解しておくことが重要になります。
具体的には、複数の登場人物がいて、それぞれの立場や状況を理解したうえで問題にとりかかります。
問題の例 |
Aが、所有する甲土地の売却に関する代理権をBに授与し、BがCとの間で、Aを売主、Cを買主とする甲土地の売買契約を締結した場合における次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。 (この前提条件を理解したうえで、後の選択肢から正誤を判断する) |
本番では、文章のみからイメージしなくてはなりません。
問題に慣れるまでは、前提条件を理解するまでに時間がかかります。
また、誤った理解をすると、正解を導くことができません。
この前提条件や設定が、イラストなどで分かりやすくデザインしていて、目で見て理解しやすいテキストを選ぶと、勉強をスムーズに続けることができます。
テキストをめくってみて、視覚的に理解しやすいかもチェックしてみましょう。
勉強方法は3つある
勉強方法の種類
宅建の勉強方法は、大きく分けて3つあります。
- 独学で学ぶ
- 通信講座を使う
- 学校に通う
3つの勉強方法における、環境と教材の違い
3つの勉強方法には、以下のように勉強環境と教材の違いがあります。
勉強環境と教材の違い | |
独学 | 1人で勉強 テキストや情報探しなど全て自分で行う インターネットやアプリで情報収集可能 |
通信講座 | 1人で勉強 教材は比較的充実 SNS・電話で質疑、テキスト等あり オンライン講座、問題添削 |
学校 | 学校で授業あり 勉強環境・教材とも充実 対面式授業・質疑、SNS・電話で質疑、テキスト等あり 模擬試験、オンライン講座など |
学校に通うと、勉強するための環境と教材が充実してます。
独学では、すべてを一人で準備する必要があります。
最近はインターネットも活用し、情報を集めることができます。
通信講座では、独学を強力にサポートするイメージです。
最近は、オンライン講義がメインの講座が多くなっています。
3つの勉強方法のメリット・デメリット
3つの勉強方法のメリット・デメリットを、良い順に ◎ ○ △ でまとめました。
費用 | 時間 | 情報 | 質問 | 意欲 | |
独学 | ◎ | ○ | △ | △ | △ |
通信 講座 | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
学校 | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
費用の面では、独学がもっとも安く、学校に通うと高くなります。
時間を有効に使えるのは、通う手間がなく、カリキュラムがしっかりしている通信講座です。
独学は自分で勉強方法を模索する分、手間がかかります。
新しい情報、質疑応答、モチベーションの維持では、やはり対面式の学校が一番でしょう。
何を優先するかは、個人の事情によります。
もし、迷っている場合は、ネット検索して、先駆者たちの意見を参考にするとよいと思います。
どうしても気になる、費用の面から考えてみます。
独学は、インターネット環境の充実により、無料アプリや無料動画など、より勉強の幅を広げる環境がそろっています。
また、通信講座や学校は、コースの選択、返金保証、教育訓練給付制度、分割払いなど、費用負担をおさえる仕組みがたくさんあります。
お金を出すことの最大のメリットは、勉強の意識を高め、環境を整えることだと思います。
情報が多すぎて、大切なことを忘れないで下さい。最大の目的は何でしょうか?
最大の目的は、「宅建合格」です。冷静に考えれば、自分の状況に合った勉強方法がみつかるはずです。
勉強方法のメリット・デメリット、環境や教材、自分の状況や意思の強さ、試験までの期間を考慮して、自分に合った勉強方法を選びましょう。
ちなみに私は、通信講座を選びました。勉強を始める前の心の中では・・・
「完全に独学では不安だし、でもテキストを選ぶ自身がないし、少し背中を押して欲しいし、何とか自分でできそうな気もするし、仕事で時間はないし・・・」。
最大の目的「宅建合格」を達成するために、合格できる選択をしました。
スケジュールを立てる
勉強の効果を上げるために、宅建試験日までのスケジュール作成をおすすめします。
宅建試験日までの、1ケ月ごとの無地のカレンダーを用意します。
まずは、勉強のメインとなる4つの分野(宅建業法、権利関係、法令上の制限、税・その他)のテキストを読み終える日程や、問題やテストを行う日程など、全体のスケジュールをざっくり決めます。
各分野の勉強を始めるときに、目次から「章」などごとに、日程を決めます。
ここからは、あまり細かく決めずに、修正がしやすいよう予備日を入れます。
勉強のすすみ具合をみて、日程を修正します。
各分野の「章」などごとに、スケジュールを立てます。
進行状況に合わせて細かくスケジュール調整をしましょう。
スケジュールを立てる目的は、勉強のゴール地点を明確にして、すすみ具合をあいまいにしないことです。
1日の勉強する時間を明確にする
初めて宅建試験を受ける場合、必要な勉強時間は「300時間」以上といわれています。
私が宅建試験を受けるまで、約6ケ月ありました。1日に平均で2時間くらいでしょうか。
しかし、仕事をしながら、毎日の勉強時間を確保することは容易ではありません。
効率よく勉強時間を確保する方法は、日々のスキマ時間をたくさん活用することです。
そして、スキマ時間に勉強することを決めてしまいましょう。
私の場合は、「朝の出勤前、電車通勤時、トイレ、お風呂」のときは必ず何かする課題を決め、それ以外の計算できないスキマ時間は、予備時間として有効に使うことを考えていました。
とくに、「暗記」に関する勉強は、モチベーションを保つのに苦労します。
短期集中しながら、思い出す機会を増やすことを目的に、「暗記」を積極的にスキマ時間をあてました。
また、その回数が多いほど効果的です。
初心者だった私の勉強方法~失敗例と成功例~
初心者で勉強を始めた私の、失敗例と成功例をお伝えします。
失敗したこと
失敗したことは以下の3つです。
・ノートや暗記カードを早くから作成して時間をムダにした
・過密なスケジュールを立てて効率が悪くなった
最初からすべてを完璧に覚えようとした
最初は誰でも、勉強のモチベーションが高いものです。私も気負いすぎて、テキストの内容を全部覚えるようにすすめていきました。
しかし、初めて目にする専門用語が並び、読み進めることさえ時間がかかります。
当然、頭の中には内容が残らず、ギブアップしそうになりました。
そこで、方針と気持ちを切り替えました。まずは理解するのみと決め、無理に暗記しようとせずにテキストを読み進めるようにしました。
最初は難しい専門用語でも、何度も目にしていると、自然と身にしみついてくるものです。
言葉に抵抗感や、違和感がなくなってくると、暗記もしやすくなります。
ノートや暗記カードを早くから作成し、時間をムダにした
テキストを読み進めながら、覚えるべき内容を、ノートや暗記カードに記入して安心していました。
しかし、覚えることは膨大です。毎回、手を止めて作るのは、貴重な時間をムダにしていました。
最初は、テキストや問題集等に集中することを優先するほうが得策です。
覚えることが必要になったときに、作成しますが、必要以上に時間をかけないことを意識しましょう。
過密なスケジュールを立てて、効率が悪くなった
宅建の勉強において、スケジュール作成はとても有用で、必要なことです。
勉強を急ぐあまり、過密なスケジュールを立てて、消化できない事態になりました。
多くの方は、仕事をしながら、宅建の資格を狙っている方がほどんどだと思います。
日々の仕事がある中、コンディションがいつも同じとは限りません。
眠たいときもあれば、体調がすぐれない日もあるでしょう。
急な仕事や付き合いで、勉強する時間がとれない日もでてきます。
スケジュールを重視するあまり、眠気に襲われながら、体調不良を我慢しながら無理に勉強するのは、得策ではありません。
勉強するには、脳や体のコンディションが整っていることが重要です。
せっかく勉強した内容も、頭に入らずに、もう一回やり直すという効率の悪い勉強になります。
休むべきとき、勉強するべきとき、メリハリをつけて勉強に取り組む必要がありました。
スケジュールは、予備日を入れておくなど工夫をする必要があります。
同時に、スキマ時間の有効活用が大切です。
成功したこと
成功したことは、以下の3つです。
・スキマ時間を上手く活用できたこと
・勉強の後半は、ノートと暗記カードを上手く活用できたこと
学習のゴールと期限を明確にしたスケジュールを作成したこと
最初の、勉強の手順の中で、スケジュールを立てることを提案しました。
「いつまでにこの単元を終わらせる」という短期的なゴールを明確にすることが、学習効率を向上させました。
立てたスケジュールは常に見直し、細かく修正していました。
一見ムダで、大変そうですが、ある程度のゴールと期限を決めなければ、ダラダラと同じ単元を繰り返してしまいます。
これで、宅建勉強の「進行軸」と、試験日までの「時間軸」が認識できるようになり、ペース配分の感覚がつかめました。
スキマ時間を上手く活用できたこと
私は、机に向かわない時間、いわゆるスキマ時間を大切にしました。
通勤電車内や仕事の前など、少し多めに時間がとれるときは、テキストや問題集を見て、
トイレやお風呂など、短い時間のときは、暗記ものに取り組みました。
長い時間だから効果がでる勉強内容と、短い時間だからこそ効果がでる勉強内容に違いがあるのです。
後半に、ノートや暗記カードを効率よく使えるようになったこと
テキストの理解がすすむ後半の勉強では、暗記する内容が増えます。
最初の何もわからない状態で、ノートや暗記カードを作成し、貴重な時間をムダにしました。
まず必要なことは、テキスト等を読み進めて、内容をしっかり理解していくことです。
勉強を前にすすめたり繰り返す中で、すでに覚えている内容と、新しく覚えるべき内容が分別されていきます。
覚えるべき内容が明確になってから、ノートや暗記カードを作成すると、作成する量も少なくてすみます。
理解がすすんでいる分、作成も覚えながらでき、とても効率的です。
主に、スキマ時間で使うことになります。作成に時間をかけて、本末転倒とならないように注意しましょう。
宅建の勉強で、つまづいたポイント
宅建の勉強を開始して、つまづいたポイントを3つ紹介します。
・「権利関係」の勉強を始めたとき
・テキストを一通り読み終えて、問題を解いてみたとき
おそらく、受験者のみなさんが、同じポイントでつまづくことと思います。
人によっては、やる気を失ったり後回しになり、勉強がすすまなくなります。
づまづくのは、知識が増える準備をしているためです。
少しだけ…がまんできれば、必ず道は開けます。
この記事を見ていただいているみなさんには、前もって行き詰るポイントを知ってもらい、乗りこえる心構えを持っていただきたいのです。
最初にテキストを開いて間もないとき
さあ、宅建合格に向けてがんばるぞ!と勢いに任せてテキストを読破していきます。
読み進めると、普段使わない言葉が並び、とても時間がかかることに気づきます。
言葉の意味がわからず、文章の内容を理解することもままなりません。
最初のモチベーションの高さで、乗り切ってしまう方が大半とは思いますが。
私はここで、ちょっとした絶望感におそわれました。
でも、心配無用です。ただ理解して読み進めていけば大丈夫。
何度も言葉に触れることで、不思議と目も耳も、慣れてきます。
「権利関係」の勉強を始めたとき
「権利関係」は、宅建試験の分野で、もっとも難解といわれています。
不動産に関わる、民法の知識を問われるからです。
実際に、受験者の正解率が、一番低い分野です。
当然、私のように初心者で、法律に深く触れる機会がない人間からすると、絶望でしかありませんでした。
ここでの切り替えポイントは、自分の日常に置き換えて、新しく知識が増えることを、楽しんで勉強することです。
そして、「権利関係」は深入りしすぎないこと。
ここで楽しんで得られた想像力は、後々、問題を解くときに大いに役に立ちます。
その時を楽しみに、勉強をしてください。ここは頑張りどころです。
テキストを一通り読み終えて、問題を解いてみたとき
テキストを丁寧に一読し、いざ問題取り掛かります。
しかし、自分でも信じられないくらい解けません。
ここであせったり、苛立ったりしてはいけません。これで解けたら、誰でも受かります。
だって宅建の合格率は、例年15%くらいです。
ここから、頭の中の変革を起こしていきます。
理解から ⇒ 暗記へと少しずつシフトしていくのです。
テキストと問題の往復が、この頭の中の変革をどんどんすすめていきます。
そして、知識はより強固なものに変わっていきます。
以上の3つが、私が宅建の勉強でつまづいたポイントです。
つまづくのも、進んでいる証です。安心して、落ち着いて勉強していきましょう。
続ければ必ず点数はついてきます。
5つの虎の巻
宅建試験の初心者だった私が、実体験から得た「5つの虎の巻」です。
宅建合格に近道で、効率的で、ムダをカットできる方法です。
- その① 不安やあせりは禁物!「理解」 ⇒ 「理解・暗記」 ⇒ 「暗記」の法則で勉強するべし
- その② 戦略を立てて挑もう! 分野ごとに力の入れ方、時間のかけ方を変えて勉強するべし
- その③ 時間は限られている! 疲れ・眠気に逆らわない戦略的勉強法を考えるべし
- その④ 宅建合格最大のカギ! スキマ時間の最大活用を考えるべし
- その⑤ ムダな時間はカット! ノートと暗記カードは最低限かつ効率的に活用するべし
その①「理解」 ⇒ 「理解・暗記」 ⇒ 「暗記」の法則
専門用語が並ぶテキストを、最初から覚えながら読みすすめることは至難の業です。
最初は、理解を重視してすすめましょう。忘れてもかまいません。
普段の生活にあてはめたりして、できるだけ楽しんだり納得したりして、所どころ印象づけて読んでみてください。
何度も目にふれることで、専門用語への抵抗感が薄れてきます。
その後は、理解と暗記をくり返して、脳に刷り込んでいきます。
理解が不十分だと、暗記の効率が悪くなります。
また、思い出そうとする時間を増やして(スキマ時間が大活躍)、覚えていきましょう。
理解がすすんだら、暗記に重点を置いていくことができます。
覚えている内容も増えているでしょうから、抜けている内容を重点的に行えます。
この過程を、意識してすすめることで、勉強方法が明確になります。
その② 分野ごとに力の入れ方、時間のかけ方を変えて勉強する
宅建試験は、主に次の4つの分野に分かれます。難易度が異なるため、時間の配分に注意して取り組む必要があります。
分野 | 難易度 | 出題数 | 内容、力の入れ方、時間のかけ方 |
宅建業法 | C | 20 | 宅建業の基本 満点をねらうべき分野 |
権利関係 | A | 14 | 不動産取引に関わる民法 基礎や過去の裁判所の判決(判例)から出題 深入りは厳禁。範囲が広く終わらない |
法令上の制限 | B | 8 | 不動産取引に関わる法律問題 言葉に慣れ、覚えることで得点可能 過去の頻出問題の法律を重点的に 数年に一度の問題は余裕があればでよい |
税・その他 | B | 8 | 不動産に関わる税金など 覚えることで得点可能 過去の頻出問題の法律を重点的に 数年に一度の問題は余裕があればでよい |
例えば、権利関係は難しいので、勉強にとても時間がかかります。
ここで問題です。
一通り勉強がすすみ、得点を向上させるためには、①と②のどちらの勉強がよいと思いますか?
①「権利関係」で六割以上の得点をねらいにいく勉強 ②「宅建業法」で満点をねらいにいく勉強 |
答えは、②「宅建業法」で満点をねらう方が、高得点をとれる可能性が高くなります。
それぐらい、各分野の難易度には差があります。
この難易度の差を知っておくことが、合格のカギとなります。
同じ時間をかけるなら、宅建業法にかけて、確実に得点がアップできる選択をするほうが得策です。
権利関係は、五割でもよいくらいの感覚で。
しかし、宅建業法は満点をとる勢いで勉強しましょう。
その③ 疲れ・眠気に逆らわない戦略的勉強法を考える
仕事などで体が疲れていたり睡眠不足のときは、いざ勉強を始めても脳が十分に働かず、勉強した内容が頭に入りません。
最大の効果を出す勉強法の一つは、体と頭のコンディションが整っているときに勉強することです。
疲れや眠気で集中できないときは、逆によく眠れるチャンスと考えます。
十分に体や頭を休めたあとに、効率よく勉強できる状況を作ることができます。
戦略的に休みをとり、効率的に勉強できる方法として、習慣化しましょう。
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その④ スキマ時間の最大活用を考える
よく、スキマ時間の活用といいますが、無計画にスキマ時間を使っても効率は上がりません。
計画的なスキマ時間の活用が、最大の効果を生み、合格のカギになることは間違いありません。
勉強スケジュールは、定期的に更新していくことをおすすめします。
その際に、「どのスキマ時間に何をする」を明確にした計画を立てましょう。
スキマ時間に行う勉強は、勉強の進行度合いで変えていく必要があります。
その⑤ ノートと暗記カードは最低限かつ効果的に活用する
結論から言えば、ノートや暗記カードの作成は、最後だけで十分だったということです。
ノートや暗記カードを作成すると、勉強した気になります。
しかし、勉強の初期から行っても、記憶には全く残りません。
宅建の勉強は、最終的に理解⇒暗記への移行が勝負です。
時間を大切に使いましょう。
勉強をすすめる時間にしたり、スキマ時間を効率よく使う手段として作るなど、必要最低限の作成にとどめておくことをおススメします。
よくある質問
過去問だけ解いて合格できますか?
世の中の様々な試験対策がある中で、よく問われる質問ですよね。
資格取得の勉強経験があり、勉強方法を体得している方や、法律の勉強をしたことがあり、必要な一定の知識がある方は、過去問だけでも合格できる可能性があります。
私のように初心者の場合は、すべての過程で、勉強方法を模索しながらすすめていかなければなりませんでした。
問題文は、たくさんの専門用語がならび、全体を把握していなければ、一部の間違いやひっかけに気づきにくいように作られています。
テキストで基礎を抑えつつ、過去問を併用する方法が王道であり、合格の近道。
再受験者が多く、合格率が15~17%であることを考えると、過去問だけで合格できるほど易しくない試験であることは間違いありません。
宅建の問題は四肢択一です。たくさんの過去問を解く中で、一つ一つの選択肢を深堀りして勉強することができれば、合格できる可能性もあると思います。
しかし、勉強方法としては、逆に遠回りな気もします。
いつから始めたら間に合いますか?
宅建を合格するのに必要な勉強時間は、平均300時間と言われています。
必要な勉強時間は、経験値によって異なります。
私のように、初心者から始める方は、300時間以上は確保したいものです。
具体的に、勉強を始める時期を計算するには、二つの基準から考えることができます。
①一日にどのくらいの勉強時間がとれるのか?
②試験日までどのくらい期間が残っているのか?
①②から、目安の300時間に到達できる時期を考えることで、始めるべき時期が計算できます。
なかなか勉強時間がとれません。何か良い方法はありますか?
私が実践したのは、スケジュールを立てることとスキマ時間の活用です。
単に、「スキマ時間に勉強する、テキストを読む」のように、あいまいな設定や目標では、いつまでたっても効果がでません。
毎日の中で、予定の立つスキマ時間には、勉強をする内容を決めて実行するようにしていました。
また、イレギュラーでできるスキマ時間用に、余裕があったらする勉強内容を決めていました。
そのために必要なことは、勉強のスケジュールを、自分なりに徹底管理することです。
一見、手間なように感じますが、勉強が上手くすすまない人ほどスケジュールを組まず、行き当たりばったりで勉強している場合が多いようです。
独学、通信講座、学校のどの勉強方法がおすすめですか?
独学、通信講座、学校には、以下のようにそれぞれのメリット・デメリットがあります。
費用 | 時間 | 情報 | 質問 | 意欲 | |
独学 | ◎ | ○ | △ | △ | △ |
通信 講座 | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
学校 | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
モチベーションを維持できて、自分で勉強できる人は、独学でも無理なことではありまん。
実際に、独学で合格した人たちの体験談はたくさんあるので、参考にしつつ勉強をすすめることも可能です。
通信講座や学校を利用する場合、ネックになるのはお金です。
お金を出すことのメリットは、「勉強する環境が整っていること」、「モチベーションを維持しやすいこと」と思います。
時間とお金に余裕がある人は、学校に行くことが合格の近道でしょう。
しかし、多くの方は、仕事を抱えながら、時間の制約がある中で勉強しなければなりません。(私もそうでした)
勉強の準備にムダな時間をかけず、自分で集中して勉強できる環境が必要なら、通信講座を利用する価値が高いと思います。
もし、次年度も受験することになったら、貴重な1年間という時間をムダにすることになります。
次にステップアップをしようと、こころざしを高く持っている人ほど、時間の損失は計り知れません。
資格手当がつく方は、1年間の手当を損することにもなります。
結果的に、自己投資する以上の金額と、人生の時間を損する場合があります。
どの方法で勉強するにせよ、最大の目的である「宅建合格」を達成すればよいのです。
合格できる自分になるために、自分に必要な投資をすればよいと思います。
なお、私がおすすめする通信講座は「本気で合格したい方におススメしたい!宅建の通信講座3選」にまとめています。講座によって、返金保証などのプランもあるので、独学や学校とも比べて検討してみてください。
何から勉強したらいいですか?
ズバリ、「宅建業法」⇒「権利関係」⇒「法令上の制限」⇒「税・その他」の順で・・・
- 「宅建業法」は満点を狙うつもりで勉強する。点数を稼ぐところ。
- 「権利関係」は基本を押さえつつ、過去問等の判例等を勉強する。深入りしすぎない。範囲が広すぎる。
- 「法令上の制限」と「税・その他」は、過去によく出題されているところは徹底して覚える。数字関係は必ず覚える。数年に一度しかでてないところは余裕があればでよい。とれるところを落とさない。
私の経験からです。頭の片隅においておくと、少し勉強がすすめやすいかもです。
さいごに
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
みなさまが宅建を受験するにあたり、お役に立てれば幸いです。
日々の生活が充実するように、今後も学んでまいります。