計画を立てるときに何を目安にしたらいいの?
こんな疑問にお答えします。
◎この記事を書いている人
初学者だった私は、宅建試験に一発合格したサラリーマンです。合格したときの経験から、みなさまの役に立つ情報を発信したいと思います。
目次
半年前から立てた実際のスケジュール
大まかな期間でスケジュールを立てる
私が立てた、大まかなスケジュール
4月に勉強を開始しました。10月の試験に向けて、おおまかなスケジュールを作りました
宅建試験の出題範囲は、①宅建業法、②権利関係、③法令上の制限、④税・その他、の4つの分野で構成されています。
事前情報をもとに、それぞれの分野を軸にした全体のスケジュールを立ててみました。
(宅建業法と権利関係は範囲が広いため、長めの期間を設定しました)
勉強する分野 | 勉強する月 | 同時にすること |
宅建業法 | 4月~ 5月中旬 | |
権利関係 | 5月中旬~ 6月 | 宅建業法復習 |
法令上の制限 | 7月 | 宅建業法復習 権利関係復習 |
税・その他 | 8月 | 宅建業法復習 権利関係復習 法令上の制限復習 |
復習 | 9月~10月 | 全般、模試 |
早めに取り組めたため、少しゆとりのあるスケジュールを立てました。
各分野の配点と必要な勉強時間について
各分野の勉強する期間を短くして、その分2回~3回ずつローラーする勉強スタイルを推奨している方もいます。
私は、各分野を一回ずつ重点的に勉強しながら、復習を続けるスタイルにしました。
理由は、勉強した後に時間を空けると、内容を忘れてしまいそうなのと、
各分野の試験問題の出題数と、必要と言われている勉強時間から考えた場合、早めに取り組む分野の復習頻度が多い方が、理にかなっていると踏んだからです。
分野 | 出題数 | 勉強時間 |
宅建業法 | 20問 | 130時間 |
権利関係 | 14問 | 100時間 |
法令上の制限 | 8問 | 35時間 |
税・その他 | 8問 | 35時間 |
私の作戦のデメリットとして考えられるのは、後半になるにつれ、復習時間が増えていくことです。
しかし、後半の分野の「法令上の制限」と「税・その他」は、前半の分野に比べて、勉強時間が少なくてすむ予定です。復習する時間も十分確保できます。
ただ、勉強が予定通りにすすんでいることが前提になります。
そうでない場合は、後半の勉強時間を圧迫する可能性があるので、自分の勉強スタイルに合わせてスケジュールを立てましょう。
勉強のすすめ方を決める
さらに細かく、週間スケジュールを組むために、具体的な勉強のすすめ方を先に決めておく必要がありました。
各分野で決めた学習期間に、必ず次の手順で勉強することにしました。
テキストを2回読む
1回目は流し読みでもいいので、とにかく進める。2回目は理解を深めながら読む。
5年分の過去問を1回以上解く
過去問の解説プラス、関連分野の内容全般をテキストで確認する。この繰り返し。
期限になったら、必ず次の分野に移る
決まった期限に合わせてすすめる。しかし、スキマ時間などで復習は続ける。
週間スケジュールを立てる
各分野の勉強を始める前に、週間スケジュールを立てる
最初から、すべての4つの分野の週間スケジュールを、細かく決めることはできません。
各分野の勉強を始める前に、テキストの目次やページをぺらぺらめくりながら決めました。
カレンダーに、各週ごとの予定を鉛筆で記入しました。
各週ごとに、取り組む章やページ、過去問を始める時期を書きます。
そして毎週必ず、予備日を入れました。
あとは、週間スケジュールに沿って突き進むのみでした。
作成時に注意すること
予定は常に変更することが当たり前と思って、余裕のあるスケジュールを組むことが大切です。
計画は細かくても構いませんが、毎週必ず予備日をいれて、調整しやすくしておきましょう。
スケジュールに沿って私がやってたこと(各月)
4月 🌸
勉強開始。「宅建業法」のテキストを2回読む。1回目は専門用語ばかりでパニックに。
過去問5年分を解きながらテキストで確認。
スキマ時間も全部「宅建業法」。
5月 🎏
中旬に「宅建業法」を終了。分野別試験を行うが、半分も正解できず落ち込む。
「権利関係」の勉強を開始。想像以上に難解でくじけそうになる。
「権利関係」は深入りしないをモットーにすすめる。
「宅建業法」はスキマ時間を利用して続ける。通勤時に電車の中でも。
6月 ☔
宅建試験の告示がでる。
「権利関係」を終了し、分野別テスト。また、正解率は半分以下で落ち込む。
「宅建業法」は復習を続けている。
7月 🎆
「法令上の制限」を開始。
受験申込受付開始。書店に願書を取りに行く。郵送で申し込みする。
月末に分野別試験。やっぱり点数は半分以下。
「宅建業法」と「権利関係」はスキマ時間で続ける。
暗記できてない部分を中心に、必要最低限でノートや暗記カードを作成。スキマ時間を効率化する。
8月 🥵
「税・その他」を開始。分野別試験は正解率が6割くらい。まあまあ。
「宅建業法」、「権利関係」、「法令上の制限」はスキマ時間で続ける。
ノートや暗記カードは必要最低限で利用。美しすぎるノートや、暗記カードに命をかけるのは、時間のムダデス。
9月 🌕
総合テスト1回目を行う。正解率は7割くらい。想像以上に力がついていた。
各分野の試験を見直すと、選択肢の一つ一つまで正誤の判断ができるようになっている。びっくり!
総合テスト2回目で正解率が8割超え。合格ラインの太鼓判。相当な力がついていた。
下旬には、一通りカリキュラムが終わり、復習オンリーとなる。
10月 🍠
模試は受けておらず、心配だったので、5回分の模試が入っている問題集を購入(数百円)。
本番形式で自宅で実施する。
全ての試験で、正解率が9割5分超えして自信を持つ。問題が簡単に見えた。
第3日曜日に本番へ
感想
開始してから4ケ月間くらいは、勉強をすすめるだけで精一杯です。自分の力量はまったくわかりません。
しかし、5ケ月目~6ケ月目になると、問題の見え方が変わり、急に得点が伸び始めます。
それまで蓄積されたものが、いきなり点数として現れる感覚!まさに、点と点がつながって線になる感じです。
それに気づいたときのうれしさは最高でした。
宅建勉強中のスケジュール管理
毎週、スケジュール調整をする
週間スケジュールは、毎週必ず調整をし続けました。毎週確認し、予備日を活用することを考えていました。
気になる分野の復習時間、スキマ時間にすることを決める、疲れているときの休みなど、時間と自分の行動を管理することを習慣化しました。
特に、スキマ時間の活用は重要で、細かく決めておくと有効に時間を活用することができます。
スケジュールの見直しは一見手間に思えますが、計画通りにすすめるためには実は近道です。
スケジュールは必要に応じて柔軟に変更するものですが、慣れれば、頭の中でスケジュール管理してもよいと思います。
➤➤【宅建合格】勉強時間と勉強内容のスケジュール管理で決まる!
私の失敗談
スケジュールに忠実になりすぎて、自分を追い込みすぎたことがありました。疲れていたり、眠たいのに、無理に勉強をすすめても、頭には何も残りません。最終的には勉強効率が悪くなっていました。
心の余裕がない状態や、疲れている状態では勉強の効率が下がり、二度手間になってしまします。
そのためには予備日を設定し、休憩する時間も持ちましょう。
スケジュールを立てるための事前情報を知る
次の3つの情報を知っておくと、スケジュールを立てる助けになります。
宅建合格に必要な総勉強時間
宅建合格に必要な総勉強時間は、平均300時間と言われてます。
私のように初心者の場合は、300時間以上確保したいものです。
分野ごとの決まった出題数、難易度、勉強に必要な目安時間
分野ごとに、決まった出題数、難易度、勉強に必要な目安時間があることを知っておくとよいでしょう。
出題数 | 難易度 | 勉強時間 | |
宅建業法 | 20 問 | C | 130時間 |
権利関係 | 14 問 | A | 100時間 |
法令上の制限 | 8 問 | B | 35時間 |
税・その他 | 8 問 | B | 35時間 |
宅建勉強を始める時期の目安
いつから始めるかによって、スケジュールの組み方が変わります。
始める時期については、下記のリンクをご参照ください。
総勉強時間(例えば300時間)をもとに、試験までの期間と一日に確保できる勉強時間から、始める時期を計算することができます。
スケジュールを立てるメリット
なぜスケジュールを立てるのか
スケジュールを立てる目的は、合格するためです。
その意義は、「どの時期までに、何を終わらせる」という、ゴールとやるべきことが明確化できることです。
毎日、毎週、毎月やることを、自分に意識させることができます。同時に、勉強の継続につながります。
また、勉強範囲が広く迷いやすい中で、時間と自分を管理することで、現在の立ち位置を確認することができます。
スケジュールを立ててわかること
毎日やるべき勉強内容が認識できます。
不安感がなくなります。場合によっては不安になりますが、勉強の進行度合いの現実に目を向けられます。
勉強の進行度合いがわかり、自分の立ち位置を客観的に知ることができます。
試験までの残り期間と、勉強の進行度合いから、勉強の時間軸がはっきりします。ペース配分や、スピードの調整ができるようになります。
おわりに
どんなよい教材を使っても、勉強が続かなければ合格しません。
教材の良しあしだけに目をうばわれがちですが、お金をかけなくてもできることの一つが、スケジュールを立てることです。
そして、時間と自分の管理ができることで、お金を出した教材は、より有効に活用されます。
最終目標は、合格することです。結果的に合格できればいいのです。
そのために、後悔しない期間をすごしましょう。
再度受験となれば、時間もお金ももったいないです。
受けると決めたら、できるだけ早く合格できる自分になりましょう。
最終的なゴールである、宅建合格に向けて・・・。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
最後に、独学で迷っているかたへ
最近はインターネットの普及で、学習環境がよりよくなっています。
たくさんの通信講座が増え、何を選べばよいか迷ってしまいます。
基本的には、オンライン講座、web講座など効率的な勉強ができる仕組みが備わっていて、どの講座も勉強しやすい環境が整っています。
独学で合格を目指すことも無理ではありません。独学をすすめながら検討してみてもよいと思います。
どの通信講座もレベルが高いです。コスパに優れたものもあれば、合格率や教育レベルが高く、合格に特化したものもおススメです(一部、全額~半額返金制度や特典があります)。
合格するための選択をしましょう。