試験時間2時間では全部解き終わらないんだけど・・・
こんな方に読んでもらいたい内容です。
宅建試験の本番を迎えると、極度の緊張感から、いつも以上に気をはって慎重になりがちです。落ち着いているつもりでも、思いのほか時間をロスしてしまいます。
今まさに、自分の実力が合格ラインぎりぎりだとしたら・・・
あと1点~2点足りなくて合格を逃すことになったら・・・
緊張することはわかっていても、時間不足で合格に届かなかったら、悔やんでも悔やみきれません。
失った時間は取り戻せません。ちょっと大げさかもしれませんが、1年間の貴重な時間と、経済的・社会的チャンスを逃してしまう可能性だってあるのです。
合格するためには、時間内にたくさん問題が解けて、実力に見合った高い点数がとれることが目標です。
試験本番に向けて、ちょっとした工夫や準備をするだけで、実力に見合った点数を取ることは誰にでもできます。
◎この記事を書いてる人
私は、初心者で宅建試験に挑み、一発合格することができたサラリーマンです。
試験に役立つ情報を、経験からお伝えしたいと思います。
目次
問題を解く順番を変える
よく推奨されている順番
試験本番は時間との勝負です。より高得点を取れるように、記憶が新しいものから、問題が簡単なものから解き進めるのがセオリーです。
無理をせず、簡単な宅建業法から解くことで、開始直後の緊張やあせりから気持ちを落ち着かせる効果があります。
このような理由から、次の順番で解くことがよく推奨されています。
解く順番 | 問題数 | 難易度 |
5問免除問題 | 5問 | 不明 |
宅建業法 | 20問 | 易 |
法令上の制限 | 8問 | 普通 |
税 | 3問 | 普通 |
権利関係 | 14問 | 難 |
解く順番に正解はありまでん。自分に合った解き方を定めることで、できるだけ高い点数を取ることが目的です。
ちなみに私は、何も考えずに頭から順に解く方法を選びました。
最初に権利関係から入ると、本番の緊張もありとても疲れました。権利関係は時間を使う分野なので、最後に取りかかる方が無難といえます。
特に、勉強不足を感じている方や、合格ラインすれすれの方にはおススメできません。
「1問を何分以内」で解くは意識しない方がいい
2時間で50問を解くには、見直しの時間も含めて、1問を平均2分以内で解く必要があります。
しかし、問題によって難易度が異なるため、1問ずつ解く時間を意識しても意味はありません。
宅建業法は最も難易度が低く、かなり早い時間で問題を解くことができます。
一方で、権利関係は難易度が高く、一問ずつ解くのに時間がかかります。
大まかな目安として1問2分以内と思うと、ちょっと急がないとなぁ・・・くらいの感じでいいです。
もっと広い視点で時間配分を考えた方が、焦らずに解き進めることができます。
後ほど、私が受験した時の時間配分を紹介します。
「2時間で50問解く」を経験する
本番さながらの模試を自宅でする
試験本番では、見直しやマークシートに記入することも含めて、「2時間で50問解く」ことが必要です。
宅建試験本番と同じ状況で、自宅で模擬試験を行いましょう。
1問目から解いてみてもよいし、得意な分野から解いてみても構いません。
実践的に解くことで、スピード、時間、力量がわかります。自分の点数を上げるために、問題を解く順序や、問題にかける時間を考えることができます。
自分の実力に合う「解く順番とペース配分」を定める
模擬試験や得意分野、不得意分野を意識して、大体の目安でよいので、自分なりの時間配分を定めましょう。
イメージをつけにくい場合は、以下の2つのパターンを参考に順序を変えたりして組み立ててみてください。
①私が受験したときは、以下のように解く順番とペース配分を意識しました。
解いた順 | 分野 | 時間配分 |
問1~問14 | 権利関係 | 40分 |
問15~問22 問23~問25 | 法令上の制限 税 | 20分 |
マークシート① | 5分 | |
問26~問45 | 宅建業法 | 30分 |
問46~問50 | 5問免除問題 | 10分 |
マークシート② | 5分 | |
見直し | 10分 |
②推奨される順番で解く場合は以下のようになるでしょうか
解く順番 | 問題数 | 時間配分 |
5問免除問題 | 5問 | 10分 |
宅建業法 | 20問 | 30分 |
法令上の制限 | 8問 | 15分 |
税 | 3問 | 5分 |
権利関係 | 14問 | 40分 |
マークシート 見直し | 20分 |
模擬試験の結果も踏まえて、自分の解き方を明確にしましょう。
➤➤宅建試験はマークシート(四肢択一)式だから合格しやすいのか
自分に合った解き方を定めて実践する
時間を意識して模擬試験を重ねる
私の場合は、自分の解き方を定める前も含めて、本番までに7回行いました。すべて自宅で、自分ひとりで時間を計って行いました。
(通信講座の付録で2回分実施。書店で5回分の模擬試験問題集を数百円で購入)
そのうち3回分は休みの日を利用して、本番と同じ時間(13時~15時)に合わせてみました。
自分の解き方に合わせて、何度か模擬試験を行うことで、本番当日の流れに慣れてきます。
問題の難易度が変わることで、計算通りにいかないこともあるでしょう。しかし、回数を重ねて経験することで、本番で同じようなことがあっても落ち着いて対応できます。
何も対策をしない場合に比べると、本番でのあせりや不安はある程度軽くなります。むしろ、実践感覚が鋭くなるでしょう。
まとめ
- 解く順番に正解はない。自分に合った解き方を定めることで、できるだけ高い点数を取ることが目的
- 実力通りの点数を取れる人 = 自分の実力に見合った試験の受け方ができる人
- 解くスピード、時間、力量がわかったら、自分の点数を上げるために、問題を解く順序やかける時間を考える
- 自分の力量と解くスピード、時間を肌感覚で身につけ、実践感覚を養う
よくある質問
勉強時間そのものが足りない、模試をする時間がない
模擬試験のメリットは、本番のペース配分がわかるだけでなく、知識の穴を見つけることもできます。
模擬試験で両方のメリットを得られるように、前向きにとらえて取り組むこともできます。
2時間のまとまった時間を確保できなくても、時間を分割するなど工夫をしてみることをおすすめします。
おわりに
実践感覚を養うトレーニングが大事
普段の勉強で過去問をいくら解いても、実践感覚は養われません。だからこそ、最後のトレーニングとして、実践的に経験を積み、時間を意識して学ぶことが必要です。
その対策を怠っていたばかりに(もしくは考えもしなかったばっかりに)、実力はありながら合格に届かなかった方もいるのではないでしょうか?
最大の目的は早く宅建に合格することです。できることをしっかり対策して、合格の喜びを味わいましょう。